滑川のネブタ流しは、富山県滑川市和田の浜(中川原海岸)で7月31日行われる民族行事で国の重要無形文化財に指定されています。「夏越しの節供」として穢れ、疫病そして睡魔を海に流し、身を清める禊ぎです。 ネブタは青竹の芯に周囲に藁を入れ、筵(むしろ)でくるみ荒縄で縛って作られた松明で、大人用と子供用があり、大人用は高さ4~6m、子供用はそれより小さく作ります。このネブタに色紙や作った服を着せ目鼻を刻んだナスやキュウリの飾りものを差します。子供用の松明は午後2時頃に擽原(いちはら)神社の旧社地で「茅の輪くぐり」の神事が終わると、午後5時頃より「ネブタ流され、朝おきれ」とはやしながら町内を練り歩きます。子供用のネブタが和田の浜に着くと大人用のネブタとともに一斉に点火して海に流し出します。 夕暮れに沈む夕日と燃え盛るネブタの美しさが相まって幻想的な光景を見ることができます。
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